Jewelry

ジュエリー制作

「こんなデザインが作れたらいいなぁ…」を手にとって触れるカタチに創り上げるというたのしさ

ミーティング

  • 「こんなデザイン作りたいんだけど…」
    「もっとこういう風にしたいんだけど…」
    頭の中に思い描いたジュエリーをカタチにするために、まずはお客様とミーティングをして、だんだんとデザインを固めていきます。ラフ画でも大丈夫です。弊社でデザイナーに描いてもらうこともできますし、そのまま原型職人に作ってもらうことも可能です。ここで、ご相談内容に対して一番良い方法をご提案致します。

原型作成

  • デザインが決まったら、
    製品の元となる“原型”を作っていきます
    CAD(キャド)と呼ばれるデータ作成用のソフトを使用して、2次元から3次元にするための作業を行います。ここが一番の大元になるので、データを作る際には何度も修正を行い、最も理想に近い形を描いていきます。データが完成したら、弊社にあるenvisionTEC社の“perfactory”という特殊なソフトを使った光造形機で樹脂出力、もしくは切削機でワックスを削りだします。

    通常は、このようにデータから樹脂を作成して、更に樹脂からSV(シルバー)で原型起こし→原型仕上げ→ゴム型作成→ワックス作製→作りたい金種で鋳造、と多くの段階を踏んでやっと実際の商品に触り始めることができます。しかし、弊社では米国のgemvision社が開発したRevo540CXという切削機を導入し、直接「データ→ワックス作製」が可能となっております。一点モノで作りたい場合など、SV原型を作っても量産しない製品の時は、このperfactoryを使うことで、通常よりもコストを抑えることができます。

  • 光造型機を使うことで、PCの画面上にあった2次元のデータが手で触れる3次元の固形物へと姿を変えます。

磨き

  • 鋳造した製品(キャスト)は、まだ綺麗に光ってはいません。ザラザラとした表面を、バフと呼ばれる回転式の器械で磨いて光らせていくのが「磨き職人」です。磨いた地金の粉でいつも指先は真っ黒になってしまいますが、職人さんはそんなことは気にせず、黙々と磨いていきます。熟練の職人の横に並んで技術を受け継ぎながら、若い職人たちは「毎日Level up」を合言葉に切磋琢磨しています。

石留め

  • 職人の技が光る高度な作業
    0.01mmの世界
    “石”といっても、扱うものは全てお客様からお預かりした大事な宝石です。それぞれの石に硬度や特徴があり、それを1石ずつコンコンと叩いて留めていくという、非常に繊細な作業です。石は小さいもので1mm程の大きさのものもあり、留め方も爪の太さも製品ごとに異なるため、職人はマイクロスコープを覗きながら、ものすごい集中力でコンコンと留め続けます。
  • 留め職人の部屋では、ラジオとコンコンという音だけが響いています。

加工・仕上げ・検品

  • ジュエリーの加工は手造りの真骨頂
    一番きれいな姿になるように丁寧に…
    加工が必要な時は、熟練の職人がその製品にとって最 善の方法を考えて少しずつ手を加えていきます。ほんの少し、広げてみたり、切ってくっつけて、引っ張って、叩いてみる…全て職人の経験と指先の感覚を頼りに、ジュエリーという小さな作品の工事が進みます。最後の仕上げでは、磨きと同じようにバフを使うのですが、今度は最初よりもずっと慎重に製品を器械に当てていきます。まっすぐになるように、綺麗な曲線を描くように、表面が光り輝くように…。地金を磨く・削るというのも、指先の加減でコンマ数mmずつ変わっていく世界です。このように、職人が丹精込めて作った製品だからこそ、一番美しい状態でお客様の手元に渡ってほしい。その為に、私たちは検品する際に、ルーペと指カバーを使って、小さなキズなどもつかないように丁寧に確認作業を行っています。

以上の工程を経て、最終検品まで合格した製品がはじめてお客様のもとへ納品されます。
ゼロからスタートして「お客様が手に取った時に、よろこびを感じるもの」を作り上げるのが、私たちジュエリー制作部門の仕事なのです。

工作機械

  • 新しいことに挑戦する。新しい機械を使ってみる
    今までできなかったことを、できるようにしたい!
    自社で導入している特殊な機械の中で、ジュエリー制作の分野ではどんなものを使用しているのか、かんたんにご説明致します。
  • 光造形機
    envisionTEC社の“perfactory”
    CADで作成したデータを読み取り、樹脂として出力する機械です。

    この機械でPC画面上にあった2次元のデータを3次元の固形物にすることができます。

  • WAX切削造形機
    gemvision社の“Revo540CX”
    米国が開発した特殊な造型機で、「Matrix」で作成したCADデータから直接ワックスを削りだす機械です。

    四軸切削により、複雑な形状も切削することが可能です。国内でも導入している会社の少ない造型機です。

  • レーザーマーカー
    SEA FORCE社の“Lasox”
    金属に彫刻ができる機械です。光ファイバーを使って文字や画像など、データを高精度で彫ることが可能です。

    回転装置がついている為、リングの内側にも文字を打刻することができます。